鏡で見ると気になる目の異変
白目(結膜)には細かい血管が走っています。目をこすったり、力んだり、まばたきをした後などに血管が切れて内出血が起こることがあります。通常、めやにや痛みなどの症状はなく、鏡を見たり人から指摘されて初めて気づくことがあります。特に治療の必要はなく、時間がたつと出血は自然に引いていきます。目に物が当たった場合や違和感が続く場合は眼科に受診しましょう。
白目(結膜)の組織が異常に増えて黒目(角膜)のほうまで三角形の形に伸びてくることがあります。原因は不明ですが紫外線などの影響が考えられています。特に症状のない場合には様子見で構いませんが、外見が気になる場合、視力が下がってくる場合には切除を検討します。
黒目(角膜)の鼻側もしくは耳側の白目(結膜)が盛り上がってくる現象です。翼状片と同様に原因は不明ですが、紫外線の影響などが考えられています。症状がない場合は特に治療せず様子をみます。
名前の通り、年齢の変化にともなって黒目(角膜)が白く濁る状態です。白い濁りの正体はコレステロールなどの脂質です。濁りが出るのは周辺だけで、中心部まで濁ってしまうことはありません。視力に影響はなく治療の必要もありません。
眼球のまわりを覆っている部分を眼窩(がんか)と呼びます。眼窩は脂肪がつまっており、眼球を衝撃から守るクッションの役割をしています。眼窩の脂肪は通常、奥の方にありますが、加齢などの原因で組織が緩んで脂肪が前に飛び出してくるのが眼窩脂肪ヘルニアです。特に症状のない場合は様子見で差し支えありません。ゴロゴロしたり、外見が気になる場合には脂肪を取り除く処置をします。