オルソケラトロジーについて
1.オルソケラトロジーとは
特殊なデザインのコンタクトレンズを夜間寝ている間に装用し、角膜の形状を変化させることで矯正する治療です。小児の近視抑制効果が示されています。保護者が管理できる夜間にレンズを装用し、日中は裸眼で過ごすことができるため、ご自身でコンタクトレンズの管理がむずかしい年齢の小児でも使用することができます。低濃度アトロピン点眼液との併用による近視抑制増強効果も報告されています。
オルソケラトロジーの仕組みについては下記をご覧ください。
2.オルソケラトロジーの適応
近視度数:原則近視度数は-4D
乱視度数は-1.5Dまで
3.オルソケラトロジーができない方
妊娠中・授乳中の方
円錐角膜・重度のドライアイ・角膜や結膜の疾患のある方
レンズの管理や装用が正しくできない方
定期的な受診ができない方
4.オルソケラトロジーの副作用
通常のハードコンタクトレンズと同様の副作用
異物感・痛み
角膜上皮障害
角膜感染症
アレルギー性結膜疾患
こういったことを生じないために、当院ではレンズの正しい装用方法・ケア方法を指導し、定期検診を行っています。いつもと違う不調を感じた際にはレンズ装用を中止し受診いただく必要があります。
オルソケラトロジー特有の副作用
視力の不安定さ: 1日中安定した矯正効果が出るのに装用開始して1.2週間要します。 睡眠時間が不足すると夕方以降に矯正効果が落ちることがあります。
5.オルソケラトロジーの通院スケジュール
適応検査 → 装用練習 → 装用開始翌日 →装用1週間後 →装用2週間後 → 装用1か月後 →装用3か月後 → 以後は3か月ごと
6.オルソケラトロジーの費用
お試し装用(1か月) 税込55,000円 中止時返金30,000円(レンズ返却必要)
治療継続(初年度) 税込99,000円
2年目以降 税込22,000円/年
レンズの買い替え・紛失 税込33,000円/枚
レンズの破損(2枚目以降)税込33,000円/枚 ※左右とも1枚目までは無料交換
低濃度アトロピン点眼液とオルソケラトロジーを併用される方の場合は、近視抑制点眼管理料はかかりません。(点眼液の費用はご負担いただきます。)
よくある質問
Q1.オルソケラトロジーは保険適応ですか?
A.自由診療となり、公的医療保険の対象外です。検査を含め、全額自己負担となります
Q2.オルソケラトロジーはいつまで続けますか?
A. 近視の進行抑制を目的として子どもが治療を受ける場合 、近視の進行状況などにもよりますが、10代後半までは継続されることをおすすめします。 ただし、オルソケラトロジーでは睡眠時間が6時間以上確保することがのぞましく、生活リズムの変化等で継続が難しくなった場合には他の治療に切り替えることもあります。
Q3.目薬が苦手なうちの子もできるでしょうか?
A.ご本人の気持ちがとても大切です。治療開始時はレンズ装用に伴う異物感を伴いなす。自分で「やってみよう。がんばる。」という気持ちがないと乗り越えるのは難しいでしょう。当院ではご本人にどのような治療か説明しながら治療開始の時期についても相談にのっています。実際にはじめると、少しずつみえかたがよくなっていく喜びから頑張れる子どもたちがほとんどです。
