多焦点ソフトコンタクトレンズについて
当院では「近視の視力補正および進行抑制」を目的として厚生労働省から承認を受けた唯一のソフトコンタクトレンズである「MiSight 1day(マイサイトワンデー)」を処方しています。
1.MiSight 1dayとは
MiSight 1dayは、近視進行抑制を目的として設計された世界初の1日使い捨てコンタクトレンズで、 多くの臨床研究により近視進行を抑える効果が報告されています。
レンズの特殊な光学設計により、近視を矯正するだけでなく、網膜に適切な焦点刺激を与えることで眼球の過度な成長を抑え、近視の進行を抑制する仕組みになっています。
臨床研究では、MiSight 1dayを装用した場合、眼軸長の伸長抑制率は装用開始1年後、平均で63%と報告されています。※1
※1 Chamberlain P et al. Optom Vis Sci. 2019; 96(8): 556-567.
2.MiSight 1dayの適応
年齢:8歳からが目安 ご自身でレンズの管理ができる年齢
近視度数:-10Dまで 乱視矯正はできない
3.MiSight 1dayができない方
レンズの管理や装用が正しくできない方
定期的な受診ができない方
4.MiSight 1dayの副作用
レンズに慣れるまでは、 軽い異物感、軽い充血、視力不安定、涙が多く出る、目のかゆ みといった症状が見られることがあります。慣れるに従って解消されます。
通常のソフトコンタクトレンズと同様の副作用
異物感・痛み
角膜上皮障害
角膜感染症
アレルギー性結膜疾患
角膜内皮減少
こういったことを生じないために、当院ではレンズの正しい装用を指導し、定期検診を行っています。いつもと違う不調を感じた際にはレンズ装用を中止し受診いただく必要があります。
MiSight 1day特有の副作用
特に暗い場所で光を見たときに光の周りににじんだ輪が見える、コントラスト が低下する、物が二重に見える、車のヘッドライトのような強 い光がギラギラして眩しい
5.MiSight 1dayの通院スケジュール
適応検査 → 装用練習、 装用開始 →装用1週間 → 装用1か月 →装用3か月 → 以後は3か月ごと
6.費用について
検査費用については健康保険やこども医療証が適用されますが、レンズ費用は自費となります。
よくある質問
Q1.MiSight 1day は何歳からできますか?
A.ご自身で着脱ができる必要がありますので、8歳以上が目安となります。個人差があります。
Q2. MiSight 1day はどれぐらいの頻度で装用が必要ですか?
A.十分な効果を得るため、1日10時間以上、週6日以上の装用が推奨されています。
Q3. MiSight 1day はいつまで続けますか?
A.近視の進行状況などにもよりますが、10代後半までは継続されることをおすすめします。
Q4.低学年でもできるでしょうか?
A.個人差があります。本人がやりたい気持ちがあるかどうかも大切です。ハードコンタクトレンズに比べると軽度ですが、治療開始時はレンズ装用に伴う異物感を伴います。最初は装用するのに時間もかかるでしょう。最初、装用は保護者が行い、本人が外すことさえできれば学校などで何かあっても、自分で外し持参した眼鏡にかけかえて対応できます。徐々にレンズの扱いになれていけばよいでしょう。
Q5.オルソケラトロジーと迷っています。どちらがおすすめですか?
A.近視進行抑制効果は同等です。近視の程度、生活スタイルやお子さまの年齢、性格等によって向き不向きがあります。選ぶ際のポイントをまとめました。
①近視の程度
MiSight 1day
- -10Dまで
オルソケラトロジー
- -4Dまで
✓ 近視の程度によってはできないことがある
②日中にコンタクトを装用できるか
MiSight 1day
- 日中にコンタクトを装用
- 学校でも装用したまま生活
オルソケラトロジー
- 夜寝ている間だけ装用 →保護者が管理できる
- 日中は裸眼で生活可能
✓ 日中自分で対処が難しい場合はオルソが向く
③裸眼で生活したいか
オルソケラトロジー
- 日中は裸眼で見える
- スポーツや水泳に便利
✓ 裸眼で過ごしたい場合はオルソが向く
④レンズ管理の負担
MiSight 1day
- 1日使い捨て
- ケア不要
- 紛失時のリスクが少ない
オルソケラトロジー
- 毎日の洗浄・保存が必要
- レンズ管理が重要
- 紛失時買い替えが必要となる
✓ 管理の簡単さはMiSight
⑤ 安全性
MiSight 1day
- 日中装用
- 使い捨てで衛生的
オルソケラトロジー
- 夜間装用
- 角膜感染症リスクはゼロではない
✓ 安全性重視ならMiSight
